メトクロプラミドについて【薬①:用法】

💊あらごし💊です。
初めてのブログを書いてみてから、色々ありまして時間が経ってしまいました。
今、ひょんなことから入院をしていますが、時間が沢山ありますので、薬の学び直しブログを書いていきたいと思います。

はじめに
薬の領域では、既に沢山の情報が世にありふれていますので、それらを引用・参考にすることもあると思います。ブログを始めるということは、それら著作権などに十分な注意・配慮を行わなければならないことだと思います。至らない点は直ちに改善いたします。少しずつこのブログの中で成長していきたいと思っています。ですが、まずは、私は著作権などの権利を侵害する意図がないことを先に述べさせてください。(気になる点は是非ご教示いただければ幸いです)

さっそくですが、メトクロプラミドという薬をご存じでしょうか。
はい、すみません。とても基礎的な薬剤ですので、医療関係者さんは勿論ご存じだと思います。

ざっくりというと「吐き気止め」でしょうか? 私はその印象が強いです。
学生の頃は「ドパミンD2受容体遮断薬4兄弟」の1つとして覚えました。

ドパミンD2受容体遮断薬(4兄弟)

  • メトクロプラミド
  • イトプリド
  • スルピリド
  • ドンペリドン

良ければ使ってください(笑)

薬剤師として働き出してからは、同じ薬効群でもそれぞれ出てくる場面が違うことに驚いたものです。勝手な決め付けは良くないですが、それぞれの薬剤に一定のイメージを持てると、新人の薬剤師さんは覚えやすいかもしれないですね。

そんなメトクロプラミドについて、添付文書やインタビューフォームを参考にまとめてみたいと思います。(実際には再度公的文書で直接ご確認ください)

一般名:メトクロプラミド
先発品名:プリンペラン®
剤形・規格:①プリンペラン®錠5mg
      ②プリンペラン®細粒2%
      ③プリンペラン®シロップ0.1%
      ④プリンペラン®注射液10mg

Ⅴ. 治療に関する項目
1.効能又は効果
◯次の場合における消化器機能異常(悪心・嘔吐・食欲不振・腹部膨満感)
胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢・胆道疾患、腎炎、尿毒症、乳幼児嘔吐、薬剤(制癌剤・抗生物質・抗結核剤・麻酔剤)投与時、胃内・気管内挿管時、放射線照射時、開腹術後
◯X線検査時のバリウムの通過促進

引用:https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/24450/blending/24450_blending.pdf

いかにも歴史のある薬剤の添付文書という感じですね。
添付文書の表記方法は、その時代背景によって異なるので、新人の薬剤師を惑わせるポイントだと思います。
下記の様にざっくりとした理解で良いと個人的には思います。
◯次の場合における消化器機能異常(悪心・嘔吐・食欲不振・腹部膨満感)
◯X線検査時のバリウムの通過促進

用法・用量:メトクロプラミドとして、通常成人1日7.67~23.04mgを2~3回に分割し、食前に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

プリンペラン®錠5mgの添付文書「組成・性状」の欄には、下記の様に記載があります。
塩酸メトクロプラミドとして5mg
メトクロプラミドとして3.84mg

つまり1日10mg〜30mgを2〜3回に分服し、食前に経口投与する
これだと分かりやすいですね。
(添付文書にも用法及び用量に関する注意の欄に記載があります)

販売に関して:
プリンペランは、まず 1964 年にフランスで承認及び発売され、 日本では藤沢薬品工業株式会社(現 アステラス製薬株式会社)が 1965 年に錠剤、シロップ及び注射液を、さらに 1967 年に細粒を発売した。
(一部中略)
「プリンペラン錠 5」、「プリンペラン細粒 2%」及び「プリンペランシロップ 0.1%」は 2020 年 1 月1 日にアステラス製薬株式会社から日医工株式会社に製造販売承認が承継された。
引用:https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/24450/blending/24450_blending.pdf

日本でも少なくとも約60年くらいの歴史がある薬剤になりますね。
毎日処方箋で見かけるので、私たちの生活に無くてはならない医薬品ですね。

Rp1)【般】メトクロプラミド錠5mg    3錠
    1日3回  毎食前          5日分

患者背景を省いてしまって申し訳ないのですが、このような処方をよく見かけますよね。
メトクロプラミドは添付文書上の用法が「食前」です。例えば、新人の薬剤師さんに指導をするときなど、その理由を説明できていますか?

薬剤には、様々な「注意事項」があり、患者さんの「疑問」につながると思うのですが、その注意事項が設定された「設定背景」を知ることで、より患者さんの信頼を得る薬剤師になると思っています。

プリンペラン®錠5mgのインタビューフォームには下記のように記載があります。

Ⅴ. 治療に関する項目
2.効能又は効果に関連する注意
  該当資料なし

引用:https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/24450/blending/24450_blending.pdf

また、現在販売されている「日医工株式会社」のよくあるご質問のページには
下記の様に記載がありました。

Q:食後に投与をしてもいいですか?
A:プリンペランの食後投与はお勧めしていません。
プリンペランは、胃運動の低下した状態に対して胃・十二指腸運動を亢進し、胃内容物の排出を促進する作用があります。*1)*2)*3)
食後の胃内容物が長く胃内にとどまらないようにするため、プリンペランは食前に投与をお願いします。

参考資料
*1)新薬物治療研究会2回総会講演内容集55-59,1965
*2)新薬物治療研究会2回総会講演内容集65-73,1965
*3)診療と新薬 3(12)2065-2068,1966
                 [更新:2024年5月]

引用:https://www.nichiiko.co.jp/medicine/qa

医薬品の使用は添付文書に従い遵守する必要があります。
ただ今回の調査の結果、私の個人的の理解では下記の様に判断しました。

メトクロプラミドの「食前」設定は、食事との相互作用から設定したものではない。
但し、その薬理作用から、食前に服用することで、食事が胃に滞留する時間を短くする可能性があり、結果として吐き気を誘発しにくくする可能性がある。

食事との相互作用の可能性が低いことから、どのような時も食後投与が出来ないと言うわけではないのかなと感じました。(勿論、添付文書を遵守する必要があります。)

いかがだったでしょうか?
文章を書くのが苦手なので、読みにくい部分が多いかと思いますが、今後もこの様に「当たり前の内容」の再学習もテーマの一つとして運用していこうと思います。
また次回もよろしくお願いします。

近いうちにアイコンも作ります・・・。いらすとやさんありがとうございます。

💊あらごし💊

追記)引用について自主改定を行い、引用元を表記しています。(2026/07/18)

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